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医療法人誠恵会のなか内科

症状別疾患

新型コロナウイルス感染症(COVID-19) / その他の疾患

初めに

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)はコロナウイルス感染症の一種です。元来のコロナウイルスは、いわゆる一般的な鼻風邪の原因ウイルスの代表です。鼻風邪の原因ウイルスはコロナウイルス以外に、ライノウイルス、RSウイルス、アデノウイルスなどがあり、それらの感染による風邪は安静や対症療法にて1-2週間程度で改善するものです。

 

今回の新型コロナウイルス感染は、変異を起こしたコロナウイルスが感染することで重症化を引き起こすもので、2002年の中国のSARS、2012年の中東のMERSもコロナウイルスの一種です。

新型コロナウイルスはまだ不明な点も多く、日頃からの感染予防が重要です。ワイドショーなどの誤った情報に惑わされずに、ご自身の健康管理と、マスク、手洗い、うがいなどを入念に行い、感染予防と感染拡大予防を心がけていきましょう。また、厚生労働省や保健所のホームページから正しい情報を確認する事が大切です。

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)とは

2019年12月に中国武漢で発生した感染症です。その後急速に全世界に感染拡大し、2020年7月下旬の段階で、全世界の感染者数は約1600万人、死亡者数は約65万人と報告されております。日本では2020年1月15日に最初の感染者が報告されて以降、感染者数は増加し続けており7月28日時点で31333人、死亡者は約1000人となっております。政府の緊急事態宣言発令後に感染者数は減少し、5月上旬をピークに収束すると思われましたが、その後の緊急事態宣言解除後に再び増加しております。現在では第2波の到来が疑われており、1日の全国の感染者数は第1波を越えてしまいました。

 

また、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行を推測した研究発表によると、次の冬季に大きな流行が起こることが予測されます。特にインフルエンザの流行期と重なることにより重大な事態になることが危惧されております。

また気になる点は、6月29日に中国の研究チームが、ブタ由来の新型インフルエンザの発生を確認しこのウイルスを『G4』と名付けたと発表がありました。今後の中国の発表に注目していく必要があります。

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)とインフルエンザ

2019-2020年シーズンの日本のインフルエンザは例年に比して感染者数が大幅に減少しました。これは新型コロナウイルス感染対策としての、飛沫感染対策、手指衛生などの予防策が、インフルエンザにも有効であった可能性を示唆しております。一方で、インフルエンザ感染者の減少は日本だけでなく世界的な潮流であり、新型コロナウイルスの出現がインフルエンザの流行に何らかの原因で干渉したのではないかとの説もあります。これから冬が訪れる南半球の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)とインフルエンザ感染症の流行状況を注視する必要があると考えられます。

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染経路

飛沫感染と接触感染が考えられております。

 

飛沫感染:咳やくしゃみなどで、感染者の飛沫(細かい水滴、ツバキ)をほかの人が鼻や口から吸いこむことで感染することです。屋内や換気の悪い場所で他人と密に接すると感染確率が増してしまいます。

 

接触感染:ウイルスが物に付着し、その物を触ることで手につき、鼻や口から吸収されることで感染してしまいます。つり革や手すり、ドアノブなど不特定多数の方が触れる場所にウイルスが付着している可能性があります。

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の症状

発熱、咳、強い倦怠感、鼻汁、のどの痛み、筋肉痛など一般の感冒症状と同じ症状の他、嗅覚や味覚障害が出ることもあります。ただし、感染しても無症状の方も多く、中国武漢から帰国した日本人の感染者は約30%が無症状でした。ただし、無症状でも気道のウイルス量は多く、感染性は強いとされております。

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)とインフルエンザの相違点

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)とインフルエンザの

比較表

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の治療

多くが軽症者であり、その治療は安静と対症療法です。外部と接触を断ち感染拡大予防も並行して行います。中等症ではアビガンが使用されておりますが現時点での有効性は不確定です。中等症以上では、レムデシベル、デキサメタゾン、アクテムラなどを使用して改善が得られた例も最近では多く報告されております。しかし、いまだ確立された有効な治療法はなく、多くが臨床治験中です。

まとめ

現時点で、新型コロナウイルスのワクチンや治療薬の目途はたってないため、冬季には新型コロナウイルス(COVID-19)、季節性インフルエンザの同時流行の可能性が危惧されております。また、中国ではブタ由来の新型インフルエンザ『G4』が確認され、現在は「ブタ-人」感染も認められております。今後、もしこの『G4』に「人-人」感染が確認された場合、新型コロナウイルス感染、季節性インフルエンザ感染、新型インフルエンザ感染と混合感染し、より重症化する可能性も否定できないため最大限に警戒すべきです。

 

私たちにできることは、自身の健康管理を行い感染しないように免疫力を上げることです。そのためには十分な睡眠、十分な水分と栄養を摂取し規則正しい生活を心がけて下さい。また、アルコールの過剰摂取や、喫煙は様々な感染症に感染しやすくなるため控えるべきです。喫煙者はこの機会に禁煙の検討をしてはいかがでしょうか。その他に、マスク着用、入念でこまめな手洗い・うがいを心がけ、感染予防と感染の拡大予防をお願いいたします。

 

先にも述べましたが、今冬は新型コロナウイルス(COVID-19)とインフルエンザの同時流行を最大限に警戒すべきです。中国では新型のブタインフルエンザの人への感染も確認されており、懸念が広がっております。インフルエンザ感染症のリスク軽減のため、感染症学会でもインフルエンザワクチンの接種は強く推奨されております。特に高齢者や、重症化が懸念される、糖尿病、心疾患、慢性呼吸器疾患を基礎疾患にお持ちの方は、是非インフルエンザワクチンの接種をお勧め致します。

 

当院では、通常のインフルエンザワクチン接種以外にも、鼻腔噴霧型インフルエンザ生ワクチンであるフルミストも取り扱いがございます。また禁煙外来も施行しておりますので、呼吸器症状が気になる方はお気軽ご相談ください。

 

なお、当院では通常診療の新型コロナウイルスPCR検査は施行しておりませんのでご注意ください。自費診療での新型コロナウイルス抗体検査自費診療での新型コロナウイルスPCR検査は施行しております。抗体検査は過去に感染したかどうか抗体の有無を確認、またPCR検査は帰省や出張、海外渡航の際に新型コロナウイルス感染の陰性証明として使用できます。自費診療でのPCR検査および抗体検査は、感染の疑いのある方との濃厚接触がなく、発熱などの自覚症状が無い方のみ施行させていただいております。受診時に体温測定し発熱がある場合は抗体検査、PCR検査は受ける事ができませんので、ご了解の上ホームページやお電話にて御予約をお願いいたします。皆様で、感染予防と、感染拡大予防に努めてまいりましょう。

 

のなか内科 院長 野中 雅也

のなか内科について

のなか内科は、埼玉県さいたま市大宮区(旧大宮市)に野中医院として開院し、野中病院を経て今年で78年目となります。今後もさいたま市や大宮区の地域医療を担っていきたいと思っております。どうぞよろしくお願いいたします。
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