医療法人誠恵会 のなか内科

症状別疾患
Symptomatic Diseases

当院の内視鏡検査の実績(2021年度) / 消化器系疾患

内視鏡検査の総数

胃カメラ・胃内視鏡(上部消化管内視鏡検査)1549件(昨年度は1368件)

大腸カメラ・大腸内視鏡(下部消化管内視鏡検査)832件(昨年度は576件)

合計2381件でした。

上記2381件の全内視鏡検査(胃カメラ・大腸カメラ)を、内視鏡指導医・内視鏡専門医・消化器病専門医である院長が施行しております。

内視鏡検査結果の内訳

胃カメラ・胃内視鏡(上部消化管内視鏡検査)では、1549件中16件の腫瘍(悪性腫瘍および前癌病変の腺腫)を認めましました。

その内訳は、食道癌2件、胃癌8件、胃悪性リンパ腫3件、胃・十二指腸腺腫(前癌病変)3でした。

 

大腸カメラ・大腸内視鏡(下部消化管内視鏡検査)では、832件中21件の悪性腫瘍を認めました。大腸癌が18件、直腸カルチノイド腫瘍が3認めております。

その他、832件中292件の大腸ポリープ(大腸腺腫を当院で切除しております。(上記の悪性腫瘍21件の一部の方も含みます。)

内訳の詳細

・胃カメラ・胃内視鏡(上部消化管内視鏡検査)

食道癌2件の方はいずれも初期の病態で発見されたため、総合病院や大学病院で内視鏡による切除術(ESD;内視鏡的粘膜下層剥離術)を予定・施行されております。うち1件の方は逆流性食道炎による Barrett 腺癌の診断となっており、3年ぶりの胃カメラ検査でしたが、前回の胃カメラ検査では逆流性食道炎のみで、無治療による逆流性食道炎の食道癌への進行でした。

胃癌8件の方は進行癌1件、早期癌7件でした。そのうち2件が外科的手術、6件が内視鏡による治療(ESD:内視鏡的粘膜下層剥離術)での治療となりました。

胃悪性リンパ腫の3件はいずれも大学病院血液科と当院で併診し、ピロリ菌除菌療法など加療し、経過観察されております。

胃腺腫2件、十二指腸腺腫1件はいずれも大学病院・総合病院へ紹介精査したうえで、当院で定期的に経過観察予定となりました。

 

・大腸カメラ・大腸内視鏡(下部消化管内視鏡検査)

直腸カルチノイド腫瘍3件の方はいずれも近隣の総合病院にて内視鏡切除術を施行し治癒切除となり、当院で定期的に経過観察予定となっております。

その他18件の大腸癌を認め、そのうちの2件が進行癌、16件が早期癌でした。2件の進行癌および3件の早期癌、併せて5件の大腸癌が近隣の総合病院や大学病院で外科的加療(手術)を施行し、治療した病院と当院で連携をとり、現在も外来で術後経過観察をさせていただいております。

13件の早期大腸癌のうち7件の方は、当院での内視鏡検査同日にそのまま内視鏡切除を施行し治癒切除となっております。次回1年後に当院で経過観察予定です。

13件の早期大腸癌のうち6件の方は近隣の総合病院へ紹介し内視鏡切除術を施行いたしました。そのうちの1件の方は、腫瘍が深部へ進展していたため、外科的追加治療(手術)を施行しております。

全18件すべての方が内視鏡や手術で治癒切除となり、抗癌剤等の追加治療もなく、現在も当院に定期的に通院されております

まとめ

2021年度は、当院で施行した胃カメラ・胃内視鏡(上部消化管内視鏡検査)13件、大腸カメラ・大腸内視鏡(下部消化管内視鏡検査)で21件の食道癌・胃癌・大腸癌・カルチノイド腫瘍などの悪性腫瘍を発見し治療させていただきました。

今年度は全ての方が治療後治癒されました。癌などの悪性腫瘍は早期発見し早期の治療が重要と考えられます。そのためには定期的な健康診断や外来受診、何かの症状がある際には、我慢せずに早めの受診を心がけていただけたら幸いです。

院長よりご挨拶

2021年度は合計2381件の内視鏡検査をさせていただき、全ての検査を私が担当しております。受診した方の多くが埼玉県内在住の方ですが、東京都在住の方も昨年度より増えております。また他県からの検査受診の方も増えており、神奈川県、群馬県、遠方では静岡県や新潟県の方も受診され内視鏡検査をさせていただきました。

また、今年度は多くの総合病院や大学病院の医師、開業医の先生方が受診され内視鏡検査を施行させていただきました。多くの同業医師の内視鏡検査を施行させていただいたことは、自信にもなりとても嬉しく思います。今後も医師や多くの患者様から信頼を得られるような内視鏡医を目指し日々精進していく所存でございます。

 

当院ではさいたま市の胃癌検診や大腸癌検診はもちろんのこと、肺癌検診、前立腺癌健診も施行可能です。また乳腺専門医による乳癌検診も施行しております。

当院では定期受診、健康診断や内視鏡検査受診の方に安心してご来院頂くため、感染対策を厳重に行っております。職員の定期的なコロナウイルス抗原検査や院内にある3か所の窓の開放、3か所の換気扇と7つの空気清浄機を常時稼働させております。また、発熱外来は施行していないため、発熱や呼吸器症状のある方との接触もないように厳重に診療しています。

 

例年、9月以降は検査が大変混み合い予約が取りにくい状況になります。特に昨年がん検診を受診しなかった方や、何か症状がある方は早めの検診受診や内視鏡検査をご検討いただけたら幸いです。

 

当院は開院し8年目となりました。私は直近の5年間は、休診や代診を立てずに1日も休まずに診療をしてまいりました。月・火・水・木・金・土曜日と毎日検査および外来診療しておりますので、何か気になる症状などございましたらご相談いただけたら幸いです。

今年度の目標は、例年同様にすべての診療日を1日も休まずに勤務することです。

今後ともご指導のほど、どうぞ宜しくお願い申し上げます。

院長  野中 雅也

2022年10.11月の当院の胃カメラ・大腸カメラの検査結果の概況(追記)

胃カメラ(上部消化管内視鏡検査)の結果

10.11月295件のうち多くの方が、食道裂孔ヘルニア、逆流性食道炎、慢性胃炎、胃ポリープなどの良性疾患でした。また、ピロリ菌の除菌治療は15件(一次除菌13件、二次除2件)でした。

またこの2ヶ月間、当院でアニサキスの内視鏡除去治療を施行した方が3名いらっしゃいました。

その他、要加療の腫瘍性病変を2例に認めました。

2例共当院で9月末に内視鏡検査を施行しましたが、生検結果が10月上旬となったため今月の報告とさせていただきました。1例は早期胃癌のため内視鏡治療(ESD)目的に総合病院へ紹介致しました。

1例は、GIST疑いのため精査(超音波内視鏡検査、針生検)目的に総合病院へ紹介させていただきました。

大腸カメラ(下部消化管内視鏡検査)の結果

10.11月140件のうち当院で大腸ポリープ(大腸腺腫)を切除した方は52例でした。

また悪性疾患を3例の方に認めました(重複もあります)。

1例で直腸カルチノイド腫瘍を認め総合病院へ紹介し、現在精密検査中です。

2例は当院で内視鏡切除を施行し病理結果はそれぞれ早期大腸癌と腺腫内癌で、治癒切除となり、今後も当院で経過観察予定とさせていただきました。またそのうちの1例の方は20ミリ大の内視鏡的治療の必要な病変もあり総合病院へ紹介しております。

 

考察

前回のご報告2022年度8.9月は、胃カメラと大腸カメラを合わせて6例の悪性腫瘍を認めましたが、今回10.11月は胃カメラで悪性腫瘍2例、大腸カメラで悪性腫瘍3例、合計5例の悪性腫瘍を認めました。

胃悪性腫瘍の方はいずれも自覚症状がなくがん検診による発見でした。大腸悪性腫瘍の方は、貧血や便秘、血便の自覚症状、また自覚症状がなく便潜血反応が陽性の方でした。

今回腹痛を主訴に受診され、問診上アニサキスを疑った3例の方はいずれもアニサキスを認め内視鏡にて異物除去を施行しております。

また肝機能異常にて受診された方で腹部超音波を施行して胆嚢癌を認めた1例がありました。当院では腹部超音波も施行しているため、症状のある方や健康診断で肝機能異常指摘された方は受診をお願い致します。

 

自覚症状がある方はもちろんのこと自覚症状がなくても昨年に健診を実施していない方はこの機会に受診の検討をお願い致します。

貧血症状、胃痛・腹痛、便秘、下痢、血便、食欲低下、体重減少などの自覚症状や、癌の家族歴、ピロリ菌感染歴、健診にて便潜血陽性や貧血の指摘などがある方も一度受診をご検討いただけたら幸いです。

当院では、1年を通じてすべての内視鏡検査(胃カメラ・大腸カメラ)を内視鏡専門医・内視鏡指導医・消化器病専門医の院長が担当しております。また院長は、月.火.水.木.金.土曜日と全日で診療しております。

尚、当院では麻酔を使い眠りながらの内視鏡検査(胃カメラ.大腸カメラ)も行っておりますので、お気軽にご相談ください。

2022年8.9月の当院の胃カメラ・大腸カメラの検査結果の概況(追記)

胃カメラ(上部消化管内視鏡検査)件数の詳細

2022年8月の当院での胃カメラ件数は105件でした。

2022年9月の当院での胃カメラ件数は133件でした。4-9月の合計731件でした。

大腸カメラ(下部消化管内視鏡検査)件数の詳細

2022年8月の当院での大腸カメラ件数は63件でした。

2022年9月の当院での大腸カメラ件数は70件でした。4-9月の合計405件でした。

 

胃カメラ(上部消化管内視鏡検査)の結果

8.9月238件のうち多くの方が、食道裂孔ヘルニア、逆流性食道炎、慢性胃炎、胃ポリープなどの良性疾患でした。また、ピロリ菌の除菌治療は17件(一次除菌14件、二次除3件)でした。

その他、要加療の腫瘍性病変を2例に認めました。

1例は、当院で7月末に内視鏡検査を施行しましたが、生検結果が8月上旬となったため今月の報告とさせていただきました。早期胃癌疑いのため生検を兼ねた内視鏡治療(ESD)目的に総合病院へ紹介致しました。

1例は、人間ドックのバリウムで要精査となり当院で内視鏡検査を施行していただき、早期胃癌の診断となり、加療依頼目的に総合病院へ紹介させていただきました。

大腸カメラ(下部消化管内視鏡検査)の結果

8.9月133件のうち当院で大腸ポリープ(大腸腺腫)を切除した方は48例でした。

また悪性疾患を4例の方に認めました。

2例で進行大腸癌を認め総合病院へ紹介し、腹腔鏡下切除術を施行しました。

1例で早期大腸癌を認め総合病院へ紹介し、内視鏡治療を施行(内視鏡的粘膜下層剥離術: ESD )し治癒切除となっております。

もう1例は当院で内視鏡切除を施行し病理結果は腺腫内癌で、治癒切除となっております。

 

考察

前回のご報告2022年度6.7月は、胃カメラと大腸カメラを合わせて6例の悪性腫瘍を認めましたが、今回8.9月は胃カメラで悪性腫瘍2例、大腸カメラで悪性腫瘍4例、合計6例の悪性腫瘍を認めました。

胃悪性腫瘍の方はいずれも自覚症状がなくがん検診による発見でした。大腸悪性腫瘍の方は、貧血や便秘、血便の自覚症状、また自覚症状がなく便潜血反応が陽性の方でした。

自覚症状がある方はもちろんのこと自覚症状がなくても昨年に健診を実施していない方はこの機会に受診の検討をお願い致します。

貧血症状、胃痛・腹痛、便秘、下痢、血便、食欲低下、体重減少などの自覚症状や、癌の家族歴、ピロリ菌感染歴、健診にて便潜血陽性や貧血の指摘などがある方も一度受診をご検討いただけたら幸いです。

当院では、1年を通じてすべての内視鏡検査(胃カメラ・大腸カメラ)を内視鏡専門医・内視鏡指導医・消化器病専門医の院長が担当しております。また院長は、月.火.水.木.金.土曜日と全日で診療しております。

尚、当院では麻酔を使い眠りながらの内視鏡検査(胃カメラ.大腸カメラ)も行っておりますので、お気軽にご相談ください。

2022年6.7月の当院の胃カメラ・大腸カメラの検査結果の概況(追記)

胃カメラ(上部消化管内視鏡検査)件数の詳細

2022年6月の当院での胃カメラ件数は141件でした。

2022年7月の当院での胃カメラ件数は139件でした。4-7月の合計496件でした。

大腸カメラ(下部消化管内視鏡検査)件数の詳細

2022年6月の当院での大腸カメラ件数は77件でした。

2022年7月の当院での大腸カメラ件数は67件でした。4-7月の合計272件でした。

 

胃カメラ(上部消化管内視鏡検査)の結果

6.7月280件のうち多くの方が、食道裂孔ヘルニア、逆流性食道炎、慢性胃炎、胃ポリープなどの良性疾患でした。また、ピロリ菌の除菌治療は24件(一次除菌22件、二次除菌2件)でした。

その他、要加療の腫瘍性病変を4例に認めました。

2例は、十二指腸腺腫のため総合病院へ紹介し内視鏡治療(内視鏡的粘膜下層剥離術:ESD )予定です。

1例は、早期胃癌疑いのため生検を兼ねた内視鏡治療目的に総合病院へ紹介予定です。

1例は、5月に当院で悪性リンパ腫疑いとなり、消炎後に再検としMALTリンパ腫の確定診断となり大学病院へ紹介いたしました。

大腸カメラ(下部消化管内視鏡検査)の結果

6.7月144件のうち当院で大腸ポリープ(大腸腺腫)を切除した方は47例でした。

また悪性疾患を2例の方に認めました。

1例で進行大腸癌を認め総合病院へ紹介し、腹腔鏡下切除術を施行しております。

1例で早期大腸癌を認め総合病院へ紹介し、内視鏡治療を施行(内視鏡的粘膜下層剥離術: ESD )し治癒切除となっております。

 

考察

前回のご報告2022年度4.5月は、胃カメラと大腸カメラを合わせて8例の悪性腫瘍を認めましたが、今回6-7月は胃カメラで(悪性腫瘍疑いを含め要治療の方)4例、大腸カメラで悪性腫瘍2例、合計6例の悪性腫瘍(十二指腸腺腫含む)を認めました。

胃悪性腫瘍の方は自覚症状がなく全員が検診による発見で、大腸悪性腫瘍の方は、貧血や便秘、血便の自覚症状、また自覚症状がなく便潜血反応が陽性の方でした。

自覚症状がある方はもちろんのこと自覚症状がなくても昨年に健診を実施していない方はこの機会に受診の検討をお願い致します。

貧血症状、胃痛・腹痛、便秘、下痢、血便、食欲低下、体重減少などの自覚症状や、癌の家族歴、ピロリ菌感染歴、健診にて便潜血陽性や貧血の指摘などがある方も一度受診をご検討いただけたら幸いです。

当院では、1年を通じてすべての内視鏡検査(胃カメラ・大腸カメラ)を内視鏡専門医・内視鏡指導医・消化器病専門医の院長が担当しております。また院長は、月.火.水.木.金.土曜日と全日で診療しております。

尚、当院では麻酔を使い眠りながらの内視鏡検査(胃カメラ.大腸カメラ)も行っておりますので、お気軽にご相談ください。

2022年4.5月の当院の胃カメラ・大腸カメラの検査結果の概況(追記)

胃カメラ(上部消化管内視鏡検査)件数の詳細

2022年4月の当院での胃カメラ件数は86件でした。

2022年5月の当院での胃カメラ件数は130件でした。

 

大腸カメラ(下部消化管内視鏡検査)件数の詳細

2022年4月の当院での大腸カメラ件数は73件でした。

2022年5月の当院での大腸カメラ件数は55件でした。

 

胃カメラ(上部消化管内視鏡検査)の結果

216件のうち多くの方が、食道裂孔ヘルニア、逆流性食道炎、慢性胃炎、胃ポリープなどの良性疾患でした。また、ピロリ菌の除菌治療は25件(一次除菌22件、二次除菌13)でした。悪性疾患は3例の方に認めました。

1例目は早期胃癌のため総合病院へ紹介し内視鏡治療(内視鏡的粘膜下層剥離術:ESD )し治癒切除、2例目は早期胃癌疑いのため総合病院へ紹介し内視鏡治療予定中、3例目は胃 MALT リンパ腫疑いにて当院で再検予定としております。

 

大腸カメラ(下部消化管内視鏡検査)の結果

128件のうち当院で大腸ポリープを切除した方は46例でした。

また悪性疾患は5例の方に認めました。

2例で進行大腸癌を認めました。2例とも総合病院へ紹介し、腹腔鏡下切除術を施行しております。

3例で早期大腸癌を認め、いずれも内視鏡治療を施行(内視鏡的粘膜下層剥離術: ESD )し治癒切除となっております。

 

考察

今年度に入りわずか2ヶ月の間に、胃カメラにて悪性腫瘍3例(疑い例を含む)、大腸カメラにて悪性腫瘍5例と多くの悪性腫瘍を認めました。

胃悪性腫瘍の方は自覚症状がありませんでしたが、大腸悪性腫瘍の方は、貧血や便秘、血便の自覚症状、また自覚症状がなく便潜血反応が陽性の方でした。自覚症状がある方はもちろんのこと自覚症状がなくても昨年に健診を実施していない方はもしよろしければこの機会に受診の検討をお願い致します。

貧血症状、胃痛・腹痛、便秘、下痢、血便、食欲低下、体重減少などの自覚症状や、癌の家族歴、ピロリ菌感染歴、健診にて便潜血陽性や貧血の指摘などがある方も一度受診をご検討いただけたら幸いです。

当院では、1年を通じてすべての内視鏡検査(胃カメラ・大腸カメラ)を内視鏡専門医・内視鏡指導医・消化器病専門医の院長が担当しております。麻酔を使い眠りながらの検査も行っておりますので、お気軽にご相談ください。

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