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医療法人誠恵会のなか内科

症状別疾患

胃がん / 消化器系疾患

初めに

当院では、胃がんの早期発見・早期の適切な治療の重要性を考え、さいたま市健診を始めとして各種健康診断、人間ドックによる胃カメラ(胃内視鏡検査)に力を入れております。

 

2019年度は胃カメラを1,303件実施し12例の悪性腫瘍(癌、リンパ腫)を、2018年度は胃カメラを1,185件実施し13例の悪性腫瘍を発見し診断しました。全例を内視鏡指導医・内視鏡専門医である私が全例を施行しております。

 

また、麻酔を使用した眠りながらの胃カメラも実施しております。以前にとても辛かった、初めてでも怖くて検査を受ける気持ちになかなかなれない。などの不安感がある方がいらっしゃいましたらお気軽にご相談ください。

胃について

胃は袋状の臓器でみぞおちの下あたりに存在します。主に3部位にわけられて食道側の入り口から、噴門部、胃体部、幽門部にわけられて十二指腸へと通じます。
胃の働きは、食べ物を胃の中に留めておき消化する事です。固形状の食べ物を胃液などの消化液とおともに混ぜ合わせ粥状に変えて十二指腸へ送り出します。胃から十二指腸へ通過するには少なくとも3時間以上の時間がかかります。

胃がんとは

胃がんは、胃の内側をおおう粘膜の細胞が何らかの原因でがん細胞となり、無秩序にふえていくことにより発生します。がんが大きくなるにしたがい、徐々に胃の粘膜の内側から外側に深く進んでいきます。がんがより深く進むと、胃の外側の粘膜から近くにある大腸や膵臓(すいぞう)にも広がっていきます。このようにがんが周囲に広がっていくことを浸潤(しんじゅん)といいます。

 

胃がんでは、がん細胞がリンパ液や血液の流れに乗って、離れた臓器でとどまってふえる転移が起こることがあります。また、胃の粘膜の外側を越えて、おなかの中にがん細胞が散らばる腹膜播種(ふくまくはしゅ)が起こることがあります。
胃がんの中には、胃の壁を硬く厚くさせながら広がっていくタイプがあり、これをスキルス胃がんといいます。早期のスキルス胃がんは内視鏡検査で見つけることが難しく、内視鏡医の検査数や治療の経験数によって発見率に差が出てしまいます。スキルス胃がんは症状があらわれて見つかったときには進行していることが多く、早期に発見することが非常に重要です。

胃がんの統計

胃がんは世界的には減少傾向にありますが、日本では人口の高齢化に伴い罹患者数は男女共にいまだに横ばいです。

国立がん研究センターの統計によると、2019年度がん罹患数予測では、胃がんは男女合計で2位、男女別の男性で2位、女性で3位となっております。また、がん死亡数予測では、胃がんは男女合計で3位、男女別の男性で2位、女性で4位となっております。

胃がんの発生要因

胃がんの発生要因としては、ヘリコバクターピロリ(ピロリ菌)の感染や、喫煙があります。その他には食塩摂取過多や飲酒も影響があると報告されています。

なお、ピロリ菌感染者は除菌をすると胃がんの発生リスクが1/5から1/7まで軽減させるとの報告があります。

胃がんの症状

胃がんは、早期胃がんではほとんど自覚症状はなく健康診断や人間ドックにて発見されることが多い疾患です。また進行胃がんでも自覚症状が無いことが少なくありませんが、主な症状として、腹痛、嘔気、胸焼け、つかえ感、げっぷ、腹部膨満感、食欲低下、心窩部不快感、体重減少、黒色便などがあります。ただしこれらの症状は、胃がんだけでなく、逆流性食道炎、胃炎や胃潰瘍、十二指腸炎や十二指腸潰瘍でも認められることがあります。つかえ感や体重減少は進行胃がんの可能性が高くなります。

胃がんの検査

適切な問診と触診・聴打診に加え、胃カメラ(胃内視鏡検査)が重要です。もし胃カメラにて胃がんが確定した場合には癌の進行を確認する為に血液検査やCT検査、MRI検査、PET-CT検査、大腸内視鏡検などを併用します。

当院では、問診や触診・聴打診によっては適宜検査の順番を変更することもございます。また、速やかに治療へと移行するために自治医大、赤十字病院、さいたま市民医療センター、埼玉県立がんセンターなどの総合病院と連携を取っております。

胃がんの治療

内視鏡治療、手術治療、薬物治療があります。治療法は標準治療に基づいて患者さんの状態や病期(ステージ分類)にて検討します。

 

近年では日本で発見される胃がんの半数が早期胃がんであり、広く内視鏡治療が進んでおります。内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)は胃内視鏡で癌を根治することが可能であり、術時間も数時間が多く、治療当日と翌日が禁食で、1週間程で退院が可能となります。

まとめ

胃がんは健診が進んだ現在でも、罹患者数、死亡者数ともに上位3位に入るがんのひとつです。ただし早期発見し適切な治療を開始すれば十分に根治が得られる疾患です。早期発見を得るには定期的な健診や、人間ドックが必要です。なかでも早期発見率は胃バリウム検査より胃カメラが圧倒的に有利とされております。

 

当院では私が年間1,300件前後の胃カメラを実施しております。

また、開院前の大学病院勤務では内視鏡センター医局長として、年間5,000件以上の胃カメラの全診療に携わってまいりました。見つけにくい早期胃がんを発見するには施行した内視鏡の検査数によって差がでるものであります。

 

もし、胃カメラに恐怖感や、今までにとても辛くて2度と受けたくないなどありましたら、苦しくない・辛くない内視鏡を心掛けております。また、麻酔を使い眠りながらの検査も施行しておりますので一度ご相談いただけましたら幸いです。

 

院長   野中 雅也

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