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医療法人誠恵会のなか内科

症状別疾患

過敏性腸症候群  / 消化器系疾患

初めに

一般的に小腸や大腸に腫瘍や炎症などの疾患は認められませんが、繰り返す腹痛や腹部の不快感を症状とし、便秘や下痢などの便通異常を伴う疾患を過敏性腸症候群といいます。以前は、過敏性腸症候群と診断するために大腸カメラ(大腸内視鏡検査にて臓器そのものに炎症や癌が無いことを確認する必要がありましたが、現在は必ずしも大腸カメラでそれらを除外する必要がなくなりました。過敏性腸症候群は日本では近年増加傾向の疾患です。この疾患の症状は、急性胃腸炎や潰瘍性大腸炎、クローン病、大腸癌といったその他の疾患でも多く認められるため、食事療法や内服加療でも改善しない場合は、一度大腸カメラを検討する必要があります。当院では大腸カメラを2019年度568件、2018年度488件を行い全て内視鏡指導医・専門医である私が実施しております。苦痛がないように丁寧にゆっくりと実施しておりますが、それでも不安感が強い方は麻酔を用いて眠りながらの検査もございますので、お腹の症状にお悩みの方はお気軽にご相談下さい。

過敏性腸症候群の原因

心理的ストレスおよび内臓の知覚過敏による相互作用と考えられていました。しかし最近では、一部に急性胃腸炎後に発症する過敏性腸症候群が存在する事がわかってきており、急性胃腸炎の治療やその後の経過観察も発症予防のために重要と考えられております。

過敏性腸症候群の症状

便秘が主体の便秘型、下痢が主体の下痢型、両者が混在する混合型があります。

腹痛は、排便により軽快することがある事も特徴です。便通異常以外にはお腹が張る、お腹が鳴る、ガスが多いなどの腹部症状があります。その他全身症状として、動悸、不安、不眠、頭痛、発汗、頻尿などを伴うこともあります。一般に食欲低下や体重減少は少ないとされていますが、お腹が痛くなるために食べないようにしているとおっしゃる患者様が比較的多くいらっしゃいます。

過敏性腸症候群の診断・検査

過敏性腸症候群の診断基準としてRomeⅣ基準があります。皆様も受診したときに医師から腹痛や排便状況、期間などを問診されたと思いますが、医師はこの診断基準に当てはめながら問診をとり過敏性腸症候群の可能性を検討します。機能性疾患(消化機能の異常)であり器質的疾患(癌や潰瘍などの病変)でないため、大腸カメラでは基本的に異常を認めません。ただしウイルス性腸炎や細菌性腸炎、性行為感染症による腸炎、また潰瘍性大腸炎、クローン病などの炎症性腸疾患とも症状が似ており、それぞれ治療が異なるため鑑別が重要です。

過敏性腸症候群の治療

生活習慣の改善

不規則な食生活やアルコール多飲、睡眠不足などの生活習慣の乱れが一因として疑われれば、まずは生活指導から検討します。

 

食事療法

ある特定の食物で症状が悪化することがあり、食物を特定し避けることも重要です。当院では食物アレルギー検査も併用しております。

 

薬物療法

消化管運動調整薬、抗コリン薬、整腸剤、抗不安薬などを症状やその他治療中の疾患により用います。

まとめ

当院の外来診療でも、慢性的な腹痛や下痢などの過敏性腸症候群が疑われる方が増えております。ある報告では健康な方の約10%がこの疾患であるとする報告もあります。多くの方が仕事や職場の対人関係によるストレス、受験勉強や登校のストレスを抱えているようです。また、転居や転職で新たな環境に慣れない方、大切なご家族やペットとの死別などが原因と考えられる方もいらっしゃいます。また食生活や飲酒、睡眠不足などの生活習慣に少なからず問題がある方もいらっしゃいます。当院では生活指導の相談から内服加療を継続し半年以上軽快しない場合は、心療内科への連携も検討する事があります。この疾患は症状の改善や軽快と再燃を繰り返すことや、なかなか症状が落ち着かない方も少なくありません。そのような方は転医を繰り返す事も多いため、コミュニケーションが重要と考えております。もし、気になる症状がございましたらお気軽にご相談ください。

 

のなか内科 院長 野中 雅也

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