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医療法人誠恵会のなか内科

症状別疾患

不眠症 / その他の疾患

初めに

不眠症や睡眠障害は加齢とともに増加します。日本の高齢者人口は、2020年には3600万人を突破し、2036年の高齢化率は33%以上と予想されております。すなわち不眠症の治療を必要とする方が今後更に増加することを表しております。高齢者は内服の過剰投与や代謝低下による薬剤効果の遷延のため、転倒や健忘様症状などの合併症にも注意が必要です。

当院でも多くの方に不眠所の治療を行っております。しかし、満足な効果が得られない場合には近隣の心療内科や不眠治療専門外来へのご紹介も適宜行っております。気になる症状がございましたらお気軽にご相談ください。

不眠症とは

誰もが不眠、すなわち眠ろうとしても眠れない経験はあると思います。例えば、自宅以外での宿泊や、試験の前日、何らかの不安があるときなどです。不眠が長期間続くと、倦怠感や集中力低下など日中に様々な不調が出現し、これを不眠症といいます。なお、睡眠時間の長短は不眠症には関係ありません。

不眠症の分類(不眠症状)

主に以下の4つの不眠症状で分類します。

 

入眠障害:寝付くのに時間がかかる。

 

中途覚醒:眠りが浅く途中で目覚めてなかなか再度寝付けない。

 

早朝覚醒:朝早くに目覚めて再度寝付けない。

 

熟眠障害:ある程度眠っても熟眠感が得られない。

不眠症の日中症状

強い眠気、倦怠感や疲労感、記憶力や集中力の低下、仕事や運転中のミス、イライラ感、やる気力の低下、不眠に関しての不安や心配、緊張や頭痛や胃腸障害などがあります。

上記の不眠症状と日中症状があれば不眠症と診断し、また週に3日以上、かつ3か月以上続くと慢性不眠症と診断します。

不眠症の原因

主に以下の5つに分類されます。

 

疾患による不眠:心疾患による息苦しさ、呼吸器疾患による咳、前立腺肥大による夜間頻尿、糖尿病や関節リウマチ、腰痛症による痛み、脳出血や脳梗塞の後遺症、睡眠時無呼吸症候群やムズムズ脚症候群(レストレスレッグス症候群)などがあります。

 

心理学的な不眠:心配事や不安感などの精神的なストレス、恐怖体験や喪失体験などがあります。

 

生理学的な不眠:近代の24時間社会による夜勤などの勤務体制、長時間のスマホやパソコン使用、時差ぼけなどがあります。

 

精神疾患による不眠:うつ病や統合失調症などです。特に早朝覚醒と『朝は無気力だが夕方にかけて元気が出る』両方の症状がある方は要注意です。

 

薬理学的な不眠:降圧剤や甲状腺製剤、やニコチン、アルコールがあります。

不眠症の対処法

睡眠に悪い影響を与える事を避けることが重要です。

 

就寝時間と起床時間を一定:睡眠は体内時計で管理されているため、週末の夜更かしや朝寝坊、昼寝のし過ぎを避けましょう。人間は日光を浴びてから約14時間以降に眠気が生じます。必ず起床後にはカーテンを開けて外を眺めてください。もし昼寝をする場合は15分程度で15時までにしましょう。

 

適度な運動:ほどよい疲労を感じる程度が望ましく、激しい運動は逆効果です。ウォーキングや軽いジョギングなどの有酸素運動を無理のない範囲でお願いします。また午前より午後の方が効果的とされております。

 

副交感神経を活発化:就寝2時間前に40度程度の温めのお湯にゆっくり浸かってください。音楽やアロマでよりリラックス効果が得られることもあります。また、寝る前の30分は部屋の電気をダウンライトにすると副交感神経が優位になります。

 

アルコールやカフェインを控える:寝酒は控えましょう。お酒で寝つきが良くなりますが効果は一時的で、その後の睡眠は浅くなります。また、どちらも利尿効果があるため中途覚醒や早朝覚醒が増えてしまいます。またアルコール摂取にて早朝に反応性の高血圧を来たします。

 

寝室は眠る場所の徹底:寝室では眠るだけにします。読書やスマホを使用せずに15分以上寝付けなければ一度寝室から出てみましょう。

不眠症の治療

薬の副作用や原疾患の症状による不眠症であれば、薬剤の変更や原疾患の治療を優先します。不眠症の薬物療法としては、不眠症のタイプや年齢に合わせて内服薬を検討します。主にベンゾジアゼピン系睡眠薬、非ベンゾジアゼピン系睡眠薬、メラトニン受容体作動薬、オレキシン受容体拮抗薬を使用します。現在は新しい薬剤も多く発売されており、依存性が少ない薬もあります。

まとめ

日本人を対象にした調査によると、成人の5人に1人が何らかの不眠を感じることがあり、特に60歳以上の方では3人に1人が睡眠問題で悩まれています。日本人の約20人に1人が過去1か月の間に睡眠薬を使用しており、70歳以上では10%以上の方が睡眠薬を常用しております。また、睡眠時間に平均値はありますが正常値はありません。睡眠時間が短いからと不眠症と考える方がいますがそれは間違えです。5時間でも睡眠が十分の方もいますし9時間眠らないと十分でない方もいます。あくまでも『不眠症の日中症状』を伴うことで不眠症となります。ですから睡眠時間が平均より短いからと気にしすぎないでください。気にすることで不眠症となってしまうこともあります。

 

不眠症は、うつ病の初期症状でもありますし、高血圧症、脂質異常症、糖尿病、肥満症などの生活習慣病とも深く関連していることもあり、併せてその診断や治療も行うことが重要です。当院では、不眠の症状のみならず、その裏に隠れている生活習慣病の可能性にも十分注意をはらい診療させていただきます。それでも十分な睡眠や満足感が得られない場合には近隣の心療内科や不眠症専門外来へご紹介させていただいておりますので、不眠でお悩みの方は一度ご相談いただけたら幸いです。

 

のなか内科 院長 野中 雅也

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