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医療法人誠恵会のなか内科

症状別疾患

便秘 / その他の疾患

初めに

便秘は、何らかの原因で排便が困難になった状態をいいます。便秘は女性に多いイメージですが、近年では男性にも増加傾向です。便秘の原因で最も注意すべきは大腸がんや直腸がんです。また、慢性便秘症では心疾患や脳血管障害の発生リスクが上昇するため平均寿命が15%低下するという報告もあります。たかが便秘と侮らずに、適切な検査や治療を受けることが必要です。また原因で最も注意すべき大腸がんは、内視鏡技術の発展による内視鏡治療が可能な例も増えており、以前は外科手術による治療が必要な大腸がんも現在は内視鏡治療で完治が得られることも少なくありません。内視鏡治療で完治を得るには、大腸がんや大腸ポリープを早期に発見することが重要です。

 

当院では、大腸内視鏡検査(大腸カメラ)は全ての検査を常勤医の内視鏡専門医、内視鏡指導医が担当いたします。また麻酔を用いた眠りながらの大腸内視鏡検査(大腸カメラ)も施行しておりますので、便秘症でお困りの方や、大腸内視鏡検査をご検討中の方はお気軽にご相談ください。

便秘とは

便秘の定義は、「本来体外へ排出すべき糞便を十分量かつ快適に排出できない状態」です。具体的には、週に3回以下の排便回数かつ排便困難がある場合をいいます。人間以外の哺乳類の排便は平均12秒と言われております。これ以上の時間を要すれば天敵に襲われてしまうからです。一般的に人間の排便時間は1分までが正常とされており、それ以上の時間を要する場合を拝便困難とします。

便秘の疫学

調査方法によって異なりますが、日本人の2-28%が便秘と言われております。有症状率は男性で2.5%、女性で4.6%です。20-60歳までは女性に多く、60歳以上では男女共に増加し、80歳以上では男女差がなくなります。

 

便秘の分類

主に、器質性便秘と機能性便秘に分類します。その他、薬剤による副作用や疾患での便秘もあります。

 

器質性便秘:大腸がんや直腸がん、手術後大腸の狭窄、大腸の潰瘍性病変などがあります。

 

機能性便秘:直腸性便秘、弛緩性便秘、痙攣性便秘に分類します。

1 直腸性便秘は、便意を我慢することや、浣腸の乱用で起こります。

2 弛緩性便秘は、比較的高齢の方に多く、大腸運動の低下や腹筋の衰えにより排便時に十分な腹圧が得られないことで起こります。

3 痙攣性便秘は、ストレスが原因となることが多く、大腸が過緊張となり痙攣性に収縮が起きるため便の通過障害がおこり強い腹痛を伴います。

便秘の原因

上記の便秘の分類で述べた原因以外に、生活習慣の乱れや生活環境の変化などがあります。旅行先や、自宅以外に宿泊した場合などで排便が得られなかった経験がある方も多いと思います。生活習慣の乱れは、睡眠不足や不規則な食事摂取、過度なダイエットなどがあります。また、内服薬の副作用で代表的なのは一部の降圧剤(高血圧の薬)や鎮痛剤(痛み止め)があります。その他、原疾患の合併症として代表的な疾患は、糖尿病と甲状腺機能低下症です。

便秘の診断

まずは問診です。具体的には、いつから、便の性状、排便の回数、痛みなどの有無、残便感の有無、排便時間などを問診します。その後、腹部の診察を行いどのタイプの便秘かを確認し治療を検討します。

便秘の検査

当院では、問診と腹部診察の後に、必要な場合には腹部レントゲンを施行します。小腸ガスやニボーなどの腸閉塞の有無を確認します。また、便がどの場所にどの程度の量で残存しているかを併せて確認します。以上を総合判断して、大腸内視鏡検査(大腸カメラ)をお勧めすることもございます。特に、家族歴に大腸ポリープや大腸がんがある方や、今までに便潜血検査で陽性になるも精密検査を受けていない方、貧血症をお持ちの方は大腸内視鏡検査(大腸カメラ)をお勧めしております。

便秘の治療

治療の多くは薬剤を用います。内服薬や座薬、浣腸を用いますが、当院では薬剤を用いる前に生活習慣を確認させていただきます。まずは食事摂取状況です。1週間排便が無いと受診しレントゲンを撮像してもほとんど残便がないこともあり、過度なダイエットが原因と考えられます。過度までいかなくても、しっかりと食事量を取らないと便が作られません。また睡眠中に便が作られるため十分な睡眠を取ってください。

薬剤は、非刺激性の下剤から用いることが一般的で、その代表が酸化マグネシウムです。最近ではその他の新たな非刺激性の薬剤も多く発売されており、当院では状況に応じて併用しております。それらでも排便が得にくい場合には刺激性の下剤を頓服で使用します。

まとめ

便秘症は日本人の4人に1人があるともいわれており、慢性的に便秘が続く慢性便秘症の方は平均で寿命が15%低下する可能性があるとの報告もあります。原因は、排便時にいきむことで血圧が上昇し脳血管障害や心筋梗塞・狭心症などを発症することによります。排便時のいきみで頭痛や気分不快が出たことがある方はより注意してください。

 

当院では薬剤による治療とともに食事のアドバイスもさせていただきます。特に腸内細菌の善玉菌を増やしていただくことが重要と考えており、毎日のお味噌、ヨーグルト、納豆の摂取がお勧めです。またそれらの善玉菌が腸内で増殖しないと効果が出にくいため、善玉菌の餌となるオリゴ糖も併せて摂取してください。具体的には緑の野菜に多く含まれます。

 

なお、上記の治療で述べた酸化マグネシウムでひとつ注意していただきたい点があります。多くの方が、酸化マグネシウム、マグミット、マグラックスなどを内服した経験があると思います。これらの重大な副作用として、不整脈の原因となる高マグネシウム血症があります。酸化マグネシウムを長期内服した方の4人に1人が高マグネシウム血症を合併します。特に、68歳以上の方、腎機能低下の方、食事摂取カロリーが多い方、一部の胃薬を1か月以上内服している方などは注意が必要です。もし、酸化マグネシウムの内服でご心配の方、便秘症でお困りの方がいらっしゃいましたらお気軽にご相談ください。また、当院では全ての大腸内視鏡(大腸カメラ)と胃内視鏡検査(胃カメラ)を私が担当させていただいております。便潜血陽性や大腸がんがご心配の方はあわせてお気軽にご相談いただけましたら幸いです。

 

のなか内科 院長 野中 雅也

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