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医療法人誠恵会のなか内科

症状別疾患

インフルエンザ / その他の疾患

初めに

インフルエンザと一般的な風邪は異なるものです。一般的な風邪は様々なウイルス感染によって起こり、重症化することはほとんどありません。一方、インフルエンザはインフルエンザウイルスに感染することで起こり高熱、頭痛、関節痛、筋肉痛、強い倦怠感などの症状が急速に発現し、抵抗力の弱い方は重症化を起こし、最悪の場合死に至ることもあります。

日本でも冬に流行する季節性インフルエンザがありますが、時に世界的な多くの死者を出す新型インフルエンザが流行することがあります。新型インフルエンザは、動物間で感染しているインフルエンザが人に感染し、感染した人から他の人に感染が起こることで流行します。近年では、2009年にブタの間で流行していたインフルエンザが変異して人に感染しパンデミックが発生した例が記憶に新しいと思います。また気になる点は、6月29日に中国でブタ由来の新型インフルエンザの発生を確認しこのウイルスを『G4』と名付けたと発表がありました。現時点では、このインフルエンザが人から人へと感染した報告はありませんが、パンデミックを引き起こす可能性も否定できず今後の注意が必要です。

今年は、新型コロナウイルス(COVID-19)の流行もあり、新型インフルエンザ、季節性インフルエンザとより厳重に注意し予防を徹底しなければなりません。

インフルエンザとは

インフルエンザウイルスの感染にて起こり、11月頃から徐々に患者さんが増えて1月頃にピークを迎え、4月頃に収束していく急性ウイルス感染症です。インフルエンザは一般の風邪より感染力が強いので大流行しやすいのが特徴です。特に抵抗力の弱い高齢者や乳幼児は肺炎などの合併症などで、重症化や死に至る事もあります。

インフルエンザの症状

インフルエンザに感染すると1-5日間(平均3日)の潜伏期間の後に38-40℃の高熱が出ます。また、悪寒、頭痛、筋肉痛、関節痛、倦怠感などが現れます。その後、咽頭痛、鼻水、咳なども出てきます。発熱は3-7日で解熱することがほとんどです。解熱後48時間はウイルスを排出しているので、自宅療養を続け感染拡大予防に努めてください。

インフルエンザの合併症

健康な人は、インフルエンザに罹患してもほとんどが自然治癒します。しかし慢性疾患や呼吸器疾患を持病としている方、高齢者や乳幼児は重症化しやすく肺炎の合併も多くなります。重症化の可能性は、健康成人の数百倍といわれており死者の90%以上が高齢者との報告もあります。また、乳幼児のインフルエンザ脳症の合併症が増えており社会問題となっております。

インフルエンザと風邪の違い

インフルエンザの感染経路

インフルエンザに罹患した人が、咳やくしゃみ、鼻水などの飛沫感染によって感染し、1-5日(平均3日)の潜伏期間を経て発症します。特に空気が乾燥していると感染が広がりやすく冬に流行する原因です。部屋の空気を定期的に入れ替えて湿度を50-60%に保つ事も効果的です。

インフルエンザウイルスの種類

インフルエンザウイルスは、A型、B型、C型の3種類に分類されています。インフルエンザC型は、一般の風邪と同様な症状で流行は起こしません。また、ほとんどが乳幼児期の感染で、一度感染すれば免疫が得られるためその後罹患することはありません。A型とB型の違いについて以下に記載します。

  

インフルエンザの検査

以前は血液検査でウイルスの抗体を測定していましたが、時間がかかるため現在はあまり行われておりません。一般的には迅速診断キットを用いて10分程度で結果が判定できます。当院でも、例年は迅速診断キットを用いて治療をしておりますが、今年は新型コロナウイルス(COVID-19)の影響で、迅速診断キットを用いたことによる感染拡大を予防するため、臨床症状や問診で診断し治療する場合があります。

インフルエンザの治療

インフルエンザは早期診断、早期治療が非常に重要です。重症化や合併症の予防にも効果的ですが、感染を拡大させないためにも早期診断を心がけてください。

治療は主に3種類あり、まずは免疫力を上げる一般療法です。安静にして十分な睡眠と水分摂取です。栄養をつけようと無理な食事は禁物です。ウイルスを排除するためにエネルギーを割いている状態で無理に食事をすると、そのエネルギーを消化にも割かなくてはいけなくなります。次に対症療法です。症状を緩和させるためでインフルエンザ自体の治療ではありません。具体的には解熱鎮痛剤や咳止め、痰きり剤などを用います。最後に化学療法で抗インフルエンザ薬の使用です。タミフル、リレンザ、イナビル、ゾフルーザなどがあります。しかしこれらは発症から48時間以内の使用でないと効果がありません。

インフルエンザワクチン

インフルエンザワクチンは、感染後に発病する可能性を軽減させる効果と、発病した場合の重症化予防に効果があるとされております。注意していただきたいのは感染を予防する効果はワクチンには無いということです。

 

インフルエンザウイルスが体内に侵入し細胞で増殖することを感染といいます。感染すると、1-5日後に発熱、頭痛などのインフルエンザ症状が出てきてこれを発病といいます。インフルエンザワクチンにはこの発病を予防する効果はありますが、感染を予防することはできません。また、ワクチンを接種しても効果が出るのに2週間程度要します。したがってワクチンは11月中から12月上旬までに摂取するのが望ましいと考えます。

 

ワクチンは一般的な不活化ワクチンの事を言いますが、当院ではその他に、弱毒化生ワクチンで鼻腔内噴霧型のフルミストも取り扱っております。ただしフルミストは日本では無認可となっております。

また、不活化ワクチンで有機水銀やホルムアルデヒドを含まないチメロサールフリーのインフルエンザワクチンも取り扱っております。妊娠中はインフルエンザウイルスに感染しやすく、発症した場合には重症化しやすいと考えられています。しかし妊婦さんが感染したとしても、お腹の中の赤ちゃんにインフルエンザウイルスが感染することはありません。日本では、不活化ワクチンの妊娠中の接種が認められており、インフルエンザワクチンは不活化ワクチンの1つであるため、妊娠中であっても接種することができます。インフルエンザワクチン希望で、妊娠中や妊娠の可能性のある方は婦人科医にご相談をお願いいたします。

まとめ

インフルエンザウイルスにはさまざまな種類があるため、一度かかっても同じ年度内に違うインフルエンザウイルスに感染することが少なくありません。当院でも、1シーズンにA型、A型、B型と3回インフルエンザに罹患された方もいらっしゃいました。さらに今年は、新型コロナウイルス(OVID-19)が流行しており、これからの季節性インフルエンザの流行時期に、新型コロナウイルスやインフルエンザとの同時感染や同時期の流行が強く懸念されております。また、中国では新型ブタインフルエンザも確認されており、さらなる未知な感染症の発症も強く危惧されている状況です。少しでも感染リスクを軽減することが重要であり、感染予防のため日頃からの規則正しい生活、十分な睡眠や栄養を取り、感染や重症化のリスクとなる禁煙や過度の飲酒は避けるようにしましょう。

 

当院では禁煙外来も行っておりますので、この機会にご検討してはいかがでしょうか。また、当院では通常のインフルエンザワクチン以外にも、鼻腔内噴霧型のフルミストチメロサールフリー(有機水銀やホルマリンを含まない)のインフルエンザワクチンもご用意する予定です。それぞれのワクチンが準備でき次第ホームページに記載しますので、ご希望の方はお気軽に当院までご相談ください。

 

のなか内科 院長 野中 雅也

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